結城浩のはてなブログ

ふと思いついたことをパタパタと書いてます。

ニュー速:結城浩だけど何か質問ある?

(2005年12月23日くらいまでは答えられると思います…ということで、一応終了です。みなさんご質問や反応ありがとうございました!)
質問はコメント欄やはてなブックマークでどうぞ。答えられない/答えたくない質問は華麗にスルーする可能性高いのでごめんなさい(クオリティ低すぎ)。質問がどこにあったのかというリンクは省略します。質問は適宜編集する場合があります。

  • いまのお仕事で書いてるのは Ruby 本だったりしませんか?
    • いいえ。Ruby本ではありません。
  • SICP解説本を書く予定はありますか?
    • 「予定」はありません。書いてみたいなという気持ちはあります。正確にいえば、SICPをもっと読み込みたいという気持ちはあります。その結果、本を書けるほどの何かが見つかれば、本にしてみたいということですね。
  • 普段はどこでお仕事をしているんですか。
  • 西尾維新さんの本を読まれたことはありますか. もしあるなら, ご感想を.
  • 学生時代にやっておけばよかったと思うことはありますか?
    • あまりありませんけれど、もっと数学をちゃんと勉強すればよかったと感じるときはあります。問題を解くだけではなく、じっくり時間をかけて考えるのが大事なのだよ、と当時の自分に教えてあげたいです。
  • 逆に学生時代にやっておいてよかったと思うことはありますか?
    • プログラミングに関してじっくりと時間をかけて取り組んだことはよかったと思います。それから文章書きですね。大学のころにたくさん文章を書いた経験は重要でした。結局いまの仕事では、そういうふうにじっくりと時間をかけて取り組んだ経験が基礎になっているように思います。
  • 2chでよく見てる板はなんですか?
    • 数年前はプログラマ板とかプログラム板を見ていましたが、最近は時間がなくて見ていません。ときどき2chの「まとめサイト」ってありますよね。あれは助かります。
  • もしも結城さんが女性だったとしてどんなコスプレをしたいですか。
  • ツンデレと妹と素直クール眼鏡っ娘とお嬢と委員長とメイドとドジっ子と魔女っ子と転校生と制服と女王様ではどの属性が重要ですか?
    • うう …… まあ、属性よりは個人が重要。ちなみに奥さんは眼鏡っ娘
  • 毎日入ってくる膨大な情報をどういう仕事法で捌いていますか?
    • 特別なことは特にありません。メールはフォルダで分ける。Webは普通にブックマーク。特定の仕事に関する情報は、ハードディスク上にその仕事用のディレクトリがあるのでそこに入れる。そうやって整理したものの一部(大部分?)は私のサイトwww.hyuki.comで公開しているそのままです。情報を整理するときに大事なのは「想像力」だと思います。つまり、「将来この情報を必要としたときの私は、いったいどこを探そうとするだろうか?」と想像し、未来の自分が探しそうな場所にその情報を置く、ということですね。
  • 差し支えなければ身長と体重を教えてください。プログラマのダイエットはその後どうなってますか?
    • 身長はそれほど高くなく、体重はちょっと増えてきて気にしているくらいです。一時期すごく増えちゃったのを、当初の目標までは減らし、そこで足踏み状態です。夜中に食べるのをやめて体重計に乗れば、体重は減らせるとわかったので、何だか安心しちゃって(^_^;。 あ、でも最近はよく歩くようにはしています。
  • 結城さんは『パターン魔』になったことはありますか?
    • あはは、ありますあります。すぐにSingletonにしたがるとか、Factoryをつくりたがるとか。でも一回そこを通るのはいい練習になりますよね。
  • 結城さんでも、自分の主義としてこれだけは許せないっていうことありますか。イメージ的に何にでも寛容に対応できそうなイメージがあるので。
    • 難しい質問ですね。「人」に対しては割と寛容でありたいと思っていますけれど、「状況」に対してはけっこう弱いかも。お腹が減っているときとか、睡眠不足のときなど。あ、それから安定しない机の上でキーボードを叩くのを見ているのには耐えられないかも。キーを打つたびにがたがたいうようなの。ひー。想像しただけでわーっとなります。
  • 一緒に仕事をしてみたいなーと思う人はいますか?
    • うーん、いまは思いつきません。私はすっごくわがままなので、文章を共著するというのは難しいかもしれません(少なくとも今は)。あ、でも、絵やイラストを描く方や写真を撮る方とコラボレーションをする、というのには心魅かれるものがあります。私が書いた文章に絵をつけてもらうとか、撮ってもらった写真をもとに私がお話を書くとか、そういう活動はやってみたいな。ReMixみたいなの。
  • 結城さんにとってコードを書くということは、何をすることに近いでしょうか?
    • Javaの場合には「部屋の整理整頓」。Perlの場合には「手紙を書くこと」。一般化すると、何となくごちゃごちゃしているときに「整えたい」という気持ちになりますよね。その気持ちの解決に近いでしょうか。この質問は面白いですね。
  • 尊敬する人物を教えてください
  • 「世代論」は多分お嫌いなのではないかと思いますが、あえて質問。「すこし年上の世代」「親の世代」について思うことを「世代論批判」無しで語ってください。
    • それ、質問じゃないです…と突っ込んでおいて、と。 親の世代の人に対して「私はあなたがたの現在の悩みや苦しみや喜びや苛立ちはよくわかりませんが、自分があなたがたくらいの年齢になったときに『ああ、こういうことを思っていらっしゃったのだなあ』と思うようでありたいです」と伝えたいです。
  • どんな小説を気に入っていますか?「キリスト教リンク集」を見ると、三浦綾子さんの「塩狩峠」や「道ありき」を読んでいるだろうなぁ、と思ったり、ルイス「ナルニア国物語」はお子さんとご一緒に楽しんでいるだろうなぁと想像しています。仕事や信仰に限らず、単純に「これ読んで面白かったよ」という小説を、どうぞ。
    • 小説でなければ味わえない圧倒的な何か、新しい何か(私がそれまで感じたことのない新しさ)を持った小説が好きです。学生の頃は筒井康隆新井素子がすごいと思いました。スティーヴン・キングは当たり外れがあるのですが、当りは大当たり。クイーンやドイルは普通に好きです。ぽうっとしたいときには江國香織を読みます。恩田陸も圧倒的な何かがありそうなのですが、ちょっとすごすぎてあまり読んでいません。いつか読みたい。これまでにもっとも繰り返し読んだ本は『ゲーデルエッシャー・バッハ』だと思います(あ、小説とはいえないか、これ)。
  • ひとに対して憤慨したり腹が立ったりしたときはどのようにして気分を鎮めますか。
    • 基本的にひとに対して怒ることは少ないです。ひとの「行為」に対して怒ることはあります。眠る。食べる。普段自分がやっているルーチンワークをやる。基本的には時間をおく。で少し落ち着いたところで神さまに言いたいことを言う。
  • ツンデレPythonの本は書かないのですか?
    • あ、あんたのためにインデントそろえたんじゃないんだからねっ!
  • ずいぶん昔に、Oh!PC誌で結城さんのお書きになった記事を見たような覚えがあります。初めて雑誌に記事が掲載されたのはいつで、それはどのような内容でしたか?
    • 細かい記事はいくつかの雑誌に書きましたが、まとまっている記事としてはOh!PCに連載した『夢空間への招待状』でしょうか。1989年〜1995年ですね。何だか懐かしい。言ってることはいまと大して変わりません。この記事を書いていたときには「できるだけ古びないような内容を書こう」と意識していました。それはうまくいっているようないないような。いま読み返してみると、顔が赤くなるほど恥ずかしい文章もありますね。
  • 他にこういう質問を受け付けて欲しい方はいますか?いたら、どなたでしょうか?
    • 下手に書くとバトンっぽくなりそうですね。とりあえずは居ません。
  • 次のミルカさんシリーズは予定してますか?いつごろでしょう。
    • もちろん予定しています。ずっと気にかけているのですが、なかなか、ミルカさんや「僕」やテトラちゃんとじっくり話し合う時間が取れなくて…。いろいろと進展があるようなのですがね。お楽しみにお待ちいただけるとありがたいです。
  • 牛肉とカフェの共通点は?
    • どちらも16進数表記で書ける(beef, cafe)…ってそれ質問じゃなくてクイズだし! クイズはちょっとご勘弁。仕事の合間にやっているのであまり頭のCPUは使えないのです。
  • 本を執筆するというお仕事は楽しいですか。
    • はい! たいへんですけれど、とっても楽しいです。自分でときどき「なるほど!」と言いながら書いています。自分が勉強し、理解したことを整えるだけでも楽しいですけれど、それを本という形にまとめるのは極上の楽しみです。
  • どうして「何か質問ある?」というコーナーを急に始められたのですか。
    • そういう夢を見たから。また、夢を見たことを日記に書いたら、実際に質問をいただいたから。まあ半分くらいは仕事の逃避ですね。今日(12/23)くらいでいったんやめますけれど。
  • Perlしか書けない自称・文系の人がJavaを勉強する良い方法はありますか?
    • Perlしか書けない」と「自称・文系」という条件がどういう風に作用するかはよくわからないのですが…。まずはJDKを入手して、コンパイル環境を整えます。それから本屋さんに行ってJavaの入門書を立ち読みして、自分と相性のよさそうな本を見つけて買ってきます。そして順番に本を読みながらプログラムを書いて動かしてみます。それからプログラムをちょっと書き換えてまた動かしてみます。「自分の理解が正しければ、ここを変えたらこういう動きをするだろう」という仮説を立てて、実際にそうなるか確かめます。ならなかったらよく考えます。わからないところがあっても、まずは一通り本を終えましょう。それから、何も見ないで本に書いてあった例題を思い出し、プログラムを作ってみます。うまくいったら他のプログラムも作ります。うまくいかなかったら本をまた読みます。だいぶ慣れてきたなと思ったら、Javaの言語仕様書(JLS)を読んだり、JDKのライブラリのAPIリファレンスを読んだりして、少しずつ広く・深く学びます。勉強している途中の様子は、blogなどで公開すると同じような勉強をしている人から教えてもらったり質問を受けたりしてよい刺激になるかも。ここまでで、早い人なら1ヶ月、遅い人なら3年くらいでしょうか。GUI・ネットワーク・スレッド・サーバサイドといったボリュームのある分野はまた別途勉強が必要でしょう。
  • 「学生の頃は筒井康隆新井素子がすごいと思いました」が過去形になっているのはなぜですか?
    • 学生時代が過去だからです。今でもすごいと思います。ちなみに、筒井康隆では『旅のラゴス』が好きです。どきどきしたのは『驚愕の曠野』です。これこそ小説でなければできない、と思いました。
  • 結城さんはWebにはフィクションを書かれていますが、書籍などの形で出版してみたいとは思いますか?
    • はい、思っています!
  • ご自身の書かれた本で、一番思い入れのある本は何ですか?
    • 難しい質問です。一冊一冊にものすごく思い入れがありますし…。何だろう…(時間の経過)… 思い入れにはいろんな種類があります。自分の新しい境地を開いた本・多くの読者から反響をいただいた本・書いている途中の喜びが非常に大きかった本――という観点から考えると、やはり『Java言語で学ぶデザインパターン入門』でしょうね。
  • カフェで原稿をかかれているんですね。「これを飲むと仕事モードになる!」というような、お気に入りメニューはありますか?
    • そういうのがあったら良いですね。でも残念ながらありません。コーヒーを注文して、仕事をぱたぱたやって、さあ帰ろうというときにコーヒーをまったく飲んでいなかったということもよくあります。調子に乗って文章を書いているときは、ノートパソコンさえあれば一気に別世界に旅立つので、あまり飲み物は関係ないですね。外で原稿を書いていると奇妙なことがときどきあります。たとえば念波攻撃にあったり、2のべき攻撃にあったり…(苦笑) 。
  • PHP の本を書く予定はありますか?
    • 書く予定はありません。