結城浩のはてなブログ

ふと思いついたことをパタパタと書いてます。

自己を複製することの問題点

「心の社会」の社会ミンスキーの『心の社会』なつかしいなあ。といいつつ昨年読み返したような気もする。fork(myself)、つまりプロセスとしての自己を複製して動かすことは難しそうですが、自分の考えたことの一部をシリアライズしてコピーする技術はすでに実現されているように思いますね。それはすなわち文章などを通して自分の考えを表現することに他ならないわけですけれど。ミームとなって他の人のハードウェア上で生き続ける自分の一部。
ちょうど昨晩読んでいた『メタマジック・ゲーム』では、完全に自分と同じ存在を複製することの問題点について書かれていました。コンサートA, Bがあって、自分はAに行き、複製した自分をBに行かせようと思っても、二人はまったく同じことを考えるため、二人ともコンサートAに行きたがるという話題。