結城浩のはてなブログ

ふと思いついたことをパタパタと書いてます。

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夏はキャンプの季節というわけで、脳内仮想キャンプを考える。以下、思いつきの妄想に近いのでまじめに取り合わないようにご注意ください。
キャンプといってもキャンプではなく、暑苦しい首都圏を離れ、涼しい高原で避暑をしながら知的なことを考えようというものである。普段読めない本を読み、普段話せない人とゆっくり話す。いつもはないがしろにしてやっつけでやっているプログラムを、腰をすえてやってみるとかね。そういうものをぼんやりと夢想してみる。
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朝目を覚ますと窓の外から鳥の声が聞こえる。かっこうらしい。窓を開けると高原のすがすがしい空気が流れ込んでくる。すっきりと目が覚めているけれど、まだ太陽が顔を出してまもない時間だ。お祈りしていると、香り豊かな紅茶が運ばれてくる。
洗面を終え、すずしい服に着替えて階下のロビーに下りてみると、驚くことにキャンプ参加者はほとんどみんな起きていて、静かに談笑している。いつもはよいっぱりの朝寝坊のメンバーなのに、こういう環境にくると、みんな健康的に早起きになるのかしらん。
さっそく私も会話に加わる。話題はプログラミングを中心に回っているようだけれど、それにこだわらない。Javaの実装の話、マルチスレッドとリファクタリングの関係、パターンとAOPの話、パターンとパターンライティングの関係、文芸的プログラミングとドキュメントの自動生成の話題、文章の長さと「深さ」の関係について、カントール対角線論法チューリングの停止問題・ゲーデル不完全性定理・チャイテンのΩの話について...