結城浩のはてなブログ

ふと思いついたことをパタパタと書いてます。

結城浩メルマガ/結城浩セミナー(1)/ほめる工夫/誤字脱字/

結城浩のメルマガ「コミュニケーションの心がけ」のVol.012を発行しました。
今回は、

  • 教えるときの心がけ - ほめる工夫
  • Q&A - 誤字脱字をなくすために気をつけていること
  • 特別企画 - 結城浩セミナー/プレビュー版(1)
  • 次回予告 - 順番と呼応を意識する(文章を書く心がけ)

をお届けします。メールのページ数はちょっと少なめですが、結城浩セミナー/プレビュー版(1)として約30ページの読み物PDFへアクセスができます。
結城浩セミナー/プレビュー版(1)」というのは、先日結城が北海道の公立はこだて未来大学で行った講演会を文章に起こしたものの一部です。結城浩セミナーでは『数学ガール』を教育的な観点・コミュニケーションの観点から解説しています。ぜひごらんください。
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今回のメルマガを、ちょっと立ち読み

●自分からほめに行く

そんななかで、最近少し気づいてきたことがあります。それは、教師が

 「自分からほめに行く」

という態度をとるといいようだ、ということです。

「自分からほめに行く」というのは、教師の方が常に生徒をよく見ていて、

 ・この生徒には、どこか、ほめるところはないか?

という態度でいるということです。教える方の立場の人が、ほめるところを常に探しているといってもいいでしょう。

生徒が《誰が見てもあきらかに良いこと》をやってからほめるのでは遅い。《誰が見てもあきらかに良いこと》である必要はなくて、たとえば、生徒が…

 ・新たなチャレンジを試みた。(成功したか、失敗したかは問わない)
 ・自分なりのちょっとした工夫をした。(あるいは工夫をしようとした)
 ・以前の失敗を繰り返さないように努力した。(実際に繰り返したかどうかはさておく)

というタイミングをめざとく見つけて、そこを教師の方から「ほめに行く」のです。
実際に良い結果に結び付いた場合にはもちろんほめますが、必ずしも結果が出せなくても、

 ・いままでできなかったことをやろうとする意思
 ・良い結果を出すための工夫
 ・そのためのプロセス

そのような《良いこと》をめざとく見つけることが大事です。……